糸魚川で起きた乳児首切り殺人事件に衝撃を受けています。
タイトル通り
最近のトップニュースなのでご存知の方も多いと思う。
知らない方はこちらをどうぞ
概要を説明すると
母の再婚相手に性的虐待を10年以上にわたって受け続ける(10代から)
↓
妊娠してしまう。
↓
中絶しようと思ったが(なんらかの事情?で)できず、出産
↓
生まれてきた子供を殺害
ということである。
この事件では逮捕された母親の中村一美容疑者(28)に対し、多くのコメンテーターが同情の声を寄せていた。
それはもちろんのことである。中村一美さんはまさに被害者の一人であるのだから。
今回の事件も、中村一美さんの自首によって始めて明るみに出たものであり、無責任な意見であるかもしれないが中村一美さんの今後の人生がより明るいものになるよう祈るばかりである。
今回の事件で考えさせられたのはそればかりではない
日本にも国によって確認されていない子供、つまり戸籍を持たない子供が現在も存在するのではないかということだ。
中国では一人っ子政策という二人以上の子供を持つ世帯には負担となる政策がある。
しかし農村地帯では子供であっても重要な労働力であるため止むおえず多くの子供を作ってしまう。
この時二人目以降の子供たちは多くの場合国に届けられず、戸籍を持たない。
こういった子供たちを黒子(ヘイツ)といい、驚くのはその数である。
2010年に中国国家統計局が行った人口調査では、戸籍を持たない人の数が総人口のおよそ1%にあたる約1300万人に及び、その大半が黒孩子だとみられている。黒孩子は戸籍上は存在しないため、国民として認められておらず、学校教育や医療などの行政サービスを受けることができないといった状況にある。
日本では人口減少に歯止めをかけようと、中国とは真逆の政策を行っている。
つまり、子沢山の家庭を応援するというものだ。
子供の数に応じて補助金がもらえたり、二人目以降の子供の保育園代が減額されたりと、補助の内容は多岐にわたる*1
このように、子供ができた場合、積極的に報告することで得をする国である日本で、出生を報告しない場面とはどのような場合だろうか?
それは、その子供が生まれてくることが歓迎されていない場合だろう。
今回の事件を受けて「日本にいるはずがない」と信じ込んでいた「存在が確認されていない子供」の存在が明らかになり、そういった意味でも今回の事件が与えた衝撃は大きいものだと思う。
本来子供とは望まれて誕生するものである。
最近では、児童虐待など子供が不幸になってしまう事件が多いように感じる。
綺麗事かもしれないがすべての子供が幸せでいられることを願いたい。
*1:地域、自治体によっても異なる